ツールド美ヶ原試走
美ヶ原の試走には行けない予定だったのですが、友人が付き合ってくれて行ってきました長野県松本市。
週の頭から「ああ〜、富士ヒル終わってから調子落ちてるな〜」と感じ始めてましたが、気合いを入れ直すためにもガツンと走っていきます。
二本登ります。
一本目はコースを覚えるためのサイクリング。
二本目は全力TTです。
調子が落ちてる身体に喝を入れるためにも、いざレッツゴ。
今年は従来の激坂コースに崩落があったそうで、迂回ルートとなります。
写真の神社がスタート地点付近です。
左に伸びる脇道がコースです。
激坂区間はなくなったとはいえ、スタートからまあまあの斜度です。
狭くて路面が荒いです。
スタートからこのロケーションなので、集団が大きいと注意が必要です。
美鈴湖を過ぎてからは後半の平坦区間までほぼ登りっぱなしで、脚を休められるポイントがありません。
ここをペース落とさずに踏ん張り続けられるかが重要になりそうです。
路面が荒いところが多いけど、整備されてる箇所もあります。
荒いところはアスファルトが剝がれて穴が開いてたりするので、できればそういったところは避けたいですね。
無駄足使わないためにも、コース取りにも集中したいところです。
途中写真撮ったりしつつ、2時間くらいかけてゴール地点着。
ささっと下って二本目へ。
次は全力TTです。いざ。
意気込んだものの、気温が上がってきて暑さでオーバーヒート気味。
汗だくだく。
重要と考えていた登り区間で垂れてしまって、やや不本意なゴール。
序盤飛ばしすぎたかな。
うーん、悔しい。
ただコースにはだいぶ慣れました。
当日はここまで暑くなければ、もう少し速く走れそうです。
この日垂れてしまった悔しさを当日にぶつけてきます。
帰り途中のSAで遅いランチ。
疲れた身体にしみる~。
そして帰宅。
中央道の大渋滞で、家に着いたのは11時でした。
つ、つかれた…。
家族はとっくに寝ていたので、お土産の開封は翌日に持ち越し。
チグハグなトレーニングリズム
美ヶ原の参加案内が届きました。
私は男子E(46-50歳)での参加です。
同カテゴリのみなさん、よろしくお願いいたします。
富士ヒルが終わって約10日。
トレーニング強度と食事節制を少し緩めて身体に十分な休息を与えてから美ヶ原に向けてトレーニングを再開する、と決めていたのですが、先週末時点で体重56kg台、身体はまだバキバキ状態でした。
富士ヒル当日夜と翌日は好きなものを食べて、その後は節制を再開していましたが、、、
どうも休息が足りてなかったようで、身体はまだ本番モードのままでした。
このまま続けるか?とも思いましたが、去年富士ヒル後のオフを十分に取らないまま夏場のレースを迎えて調子をガクンと落としてしまったので、今回はあえてレストと暴食をさらに二日挟みました。
おかげでレスト明けの体重は58.6kg。
すっかり浮腫みを取り戻しました。
よしこれでバッチリ!トレーニング再開だ。
と意気込みたいところだったのですが、先週から次女がインフルエンザに罹ってまして、寝苦しいのか私の朝練直前に起きてきてしまい、さすがにそんな娘を放って練習するわけにもいかず、ビブを履いたまま看病することなって強制レストになること数度…。
今のところ私にインフルエンザの兆候がないのは幸いですが、どうにもトレーニングリズムにチグハグ感が否めません。
まあこのあたりはホビーレーサーの宿命ではありますね。
娘のおかげで適切にレストが取れて体調うなぎのぼり!レース本番も絶好調!
という結果になるよう、頑張っていきたいと思います。
なにごともPositive thinking。
Alpitude Gardena サドル インプレッション
先日、サドルを決戦仕様に変更しました。
ハンドルと同じく昨年秋に注文して、ようやく、、、。
ハルヒルには間に合わなかったけど、先日の富士ヒルには間に合いました。
それがこちら。
Alpitude Gardena サドル。
フルカーボンサドルです。
重量は、、、
激軽です。
激薄です。
カッチカチです。
当たり前ですが、クッション性なんてありません。
また、扱いには繊細さが求められます。
たとえば壁などに自転車を立てかける際に、そっと立てかけないとサドルのサイドに傷がつきます。
自転車を逆さにしてホイールを外す際にも、サドルと地面の間になんらかの緩衝材を挟まないと傷がつきます。
かなり気を使います。
そして実際乗ってみた感想ですが、、、
さすがの軽さです。
若干ではありますが、ダンシング時に軽さを感じます。
また、路面の凹凸をリアルに感じることができます。
ちょっとしたデコボコも、即座にケツを突き上げてきます。
乗り味?何それ状態です。
まあいわゆる決戦パーツですので、快適性とか不要なんです。(やせ我慢
このサドルでの最初のライドは富士ヒル試走でしたが、走ってる最中にも「あ~、ケツいてぇ~」となりました。
とはいえ1時間程度の乗車なのでガマンできるレベルです。
その後数回乗って、富士ヒル本番でも乗りましたが、最初に感じたケツ痛は出てきませんでした。
私のケツが慣れたんでしょうか。
なお、ロングライドはまだしていません。
今シーズン終わりまでこのサドルのままでいる予定ですので、そのうちロングライドもすることでしょう。
どの程度ケツが痛くなるのか恐怖楽しみです。
次戦は美ヶ原です
さて富士ヒルの余韻に浸る間もなく、次戦がやってきます。
美ヶ原です。
二回目の参加となります。
とはいえ、以前にも書きましたが、初めての参戦は2016年で私がロードバイクを始めたばかりの頃です。
タイムは1時間40分14秒でした。
富士ヒルで換算するとブロンズに届かないくらいでしょうか。
今ならどれくらいで走れるでしょうか。
コースも覚えていないですし試走もできそうにないので、Youtubeの走行動画で予習をする必要がありそうです。
また今回は崩落?の影響で一部コースが変更されるそうで、さらに目標タイムの設定に悩むところです。
うーん、どうしよ。
ただいずれにしても狙いは年代別優勝です。
エントリー時には入賞を目指すとしていましたが、、、
今年エントリーしているレースは、全て年代別優勝を目指します。
全部掻っ攫ってやる!という気概でがんばりたいと思います。
というわけでまたレースに向けて積み上げていくことになりますが、今週は富士ヒル後ということもあってトレーニングボリュームや食事制限を少し落としてます。
昨年はここから夏にかけて調子を落としてしまったので、無理せず身体にしっかり休息を与えていきます。
なお今夜は富士ヒルの打ち上げが予定されています。
とても楽しみです。
リフレッシュして、そしてまた来週から戦いが始まります。
がんばります!
47歳が富士ヒルゴールドリングを5年かけてとった話
さて今年最後になるであろう富士ヒル関連の振り返りです。
少々食傷気味かと思いますが、もう少しだけお付き合いください。
今回は私が富士ヒルでゴールドを取るまでの五年間の過程を振り返ります。
集大成と言えます。
ではレッツゴ。
0年目(-2019)
40歳あたりでロードバイクを買った私ですが、子供たちがまだ小さかったということもあり、最初の1年は月に数回カフェライドで走る程度でした。
それでも特に苦労せずに普通に走れていたので、結構速く走れるなと思ってました。
自転車に乗れれば誰でも走れるにもかかわらず、勘違いしていました。
それから数回エンデューロとかヒルクライムレースに出たりしました。
それも旅行を兼ねたもので、勝負するとかそういうレベルではありませんでした。
それはそれはとても楽しかったです。
その後、多くの人が経験することと思いますが、強い人たちとのライドにうっかり参加してしまって、まるでついていけないという経験を数回しました。
仕事上では年齢的にもレイヤー的にも年下の方々に従ってもらう立場でしたが、ことプライベートのライドでは20代30代の若者にまるで歯が立たず、ところどころ待ってもらったり心配してもらったりと、完全介護されるような状況でした。
(初めてのヤビツ峠、前方で走るのが私、タイムは50分くらいだったかな)
それはそれは情けない気持ちになりました。
でも、これはとてもいい経験でした。
ああ、私は別に偉くもすごくもないんだ。
仕事上の役割分担で指揮命令しているだけなんだ。
仕事では時に頼りなく感じる彼らも、プライベートでは私よりすごいんだ。
という当たり前のことを、自転車に教えてもらったのです。
今でもこれは忘れないようにしています。
とはいえ、いつまでも迷惑をかけてるわけにもいかない。
彼らと一緒に走れるくらいにはなりたい。
そう感じてトレーニングを始めるようになりました。
2018年の頭あたりの話です。
ローラー台を入手したのもこのあたりでした。
グロータックのGT-Rollerです。
これは同じショップに通っていた宇賀隆貴選手に譲ってもらったものです。
当時の彼はまだ10代でアマチュアだったと思います。
彼を応援しています。
(宇賀君から譲り受けたGT-Roller)
そんなわけで、ライドでついていけるようになりたい、という目的でインドアでのトレーニングを開始しました。
ほぼ同時にZwiftも始めました。
平日週1回30分から始めて、週2回、1時間、週3回、と徐々にボリュームを増やしていきました。
よくわからず手探りでのスタートでした。
1年目(2019)
2019年の春だったと思います。
富士ヒルに出てみようかな、と思いました。
どうして富士ヒルに興味を持ったかは覚えてません。
知り合いに誘われたんだと思います。
富士山を登る、完走率が高い、完走タイムによってもらえるリングの色が違う、という程度の知識でした。
エントリー前に、ふと過去のリザルトを見ました。
当時私は43歳で、同年代を見ると入賞者はさすがの速さでいずれも65分を切っていました。
すごいな~、と思っただけで、テレビに出るアスリートを見ているようで、現実感はゼロでした。
箱根駅伝の選手を見ているようでした。
まあ自分には関係のない話だな、と思いました。
ゴールドなんて絶対無理と感じていたのです。
そんなのバケモノだ。エリートだ。
ただ、その上の年代である45~49歳のカテゴリを見ると、ゴールドはひとりだけでした。
それを見て、なぜか「ゴールド取ると入賞できるんだ」と思ったのです。
そっか、入賞できるんだ。
入賞か、してみたいな。
ゴールドは絶対無理と思っていたのに、入賞は「したい」とその時なぜか思ったのです。
これまでスポーツで何の実績もなかったということもあり、入賞というものを経験してみたかったのでしょう。
今思えば、私はゴールドを取りたい、というよりも入賞がしたかったのです。
ただまあ、入賞してみたい、ゴールドを取りたい、と思ったところで取れるわけではありません。
そもそも私のような素人が目指せるようなものなのかな?
5年くらいかければ狙えるかな?
5年後は47歳。
まだ成長できるかな?
まあ、まずはこの年がんばってみよう。
それでどうするか決めよう。
というわけでエントリーし、トレーニングを継続しました。
当時の目標はシルバーです。
それまでのヒルクライムの実績では美ヶ原を1時間40分で走っていたので、富士ヒルでは1時間30分を切りたい、できればシルバー、と思っていたのです。
そして初めての富士ヒルの結果は1時間18分42秒。
(当時の愛車)
今思えばかなり上出来の結果でしたが、ライド友達がシルバーを取っていたので「羨ましいな」と強く思いました。
悔しかったんですね。
5年後にゴールドを取れるかどうかは分からないけど、この悔しさは晴らしたい。
一度くらい本気になってみたい。
結果はどうでもいい。
本気を出したい。
そう思ってトレーニングを続行しました。
ゴールドを本気で目指すことにしたのです。
2年目(2019-2020)
ここでいきなりゴールドを目標にはしません。
無理があります。
まずはシルバーです。
ゴールドは5年かけて取ればいいと考えました。
なぜ5年か。
深い意味はありませんでしたが、それくらいかければいけるんじゃないか?
むしろそれ以上は根気が続かないし、どこかで区切りはつけないといけない。
そう思ったのです。
2020年でした。
コロナによって自転車イベントやレースは軒並み中止になり、乗らなくなる人も続出したようでしたが、私は数年後にゴールドを取ると決めていたので、特に気にすることもなくトレーニングを継続しました。
他の人がモチベーションを落としてるなら、彼らを追い抜くチャンスじゃないか!
なんて思っていました。
この年の4月から筧五郎さんのオンラインローラー教室に入会しました。
週一回の高強度インターバル練です。
今でもあの練習ほどキツイものはないと思ってます。
どんなに苦しい状況でも「56練よりマシ」と思えるようになりました。
また筧五郎さんにいろんなことを教わりました。
とてもいいひとです。
大変感謝しています。
彼とは同い年です。
実は、私は彼のことをライバル視しています。
「勝ちたい」と本気で思ってます。
彼にはナイショです。
いつか同じレースで勝ったら、御礼を言いに行きたいと思っています。
その年は秋開催の富士ヒルでした。
結果は1時間14分51秒。
(及第点の結果に安堵する私)
ギリギリのシルバー達成でした。
ほぼ終始3人でのトレインでしたが、脚が合っていてとても気持ちよく回せました。
この年の目標は達成しましたが、自分なりにトレーニングをがんばっていて、もう少し速く走れると思っていたので、少しがっかりしていました。
ここまでやってもこの程度なんだ。
そう思ったのです。
どうしたら強くなれるんだろう。
何をしたらいいんだろう。
うーん。
よく分からないままも、トレーニングは続けました。
年齢も年齢ですので、悩んでる時間がもったいないのです。
考えるよりも前に、とにかく続けよう。
今もそう考えています。
3年目(2020-2021)
Zwiftで知り合った方たちと実走で走るようになりました。
それまで私はインドア中心でした。
子供たちが大きくなって、実走の時間が少しづつ取れるようになっていました。
同じ目標を持った人たちと一緒に走ることでモチベーションはさらに上がりました。
彼らはとても強くて、それに引っ張られるようにして自分も強くなれると思いました。
ものすごく楽しかったです。
今も彼らと走るのが一番楽しいです。
この年の試走では、彼らと一緒に走って(ツキイチでしたが)料金所スタートで68分を出せました。
70分を切ったのは初めてでした。
56練も続けていて、仲間も増えて、試走もベストだ。
これは期待できるぞ。
目標は70分切り、いやワンチャンゴールドもあるぞ!
そうして迎えた富士ヒル。
結果は72分59秒。
(呆然と五合目に立ちすくむ私)
トレインからは一合目あたりで早々に千切れ、試走よりも遅いという惨憺たる結果でした。
レース内容もひどくて、落ち込みました。
いや、結果や内容というよりは「ワンチャン」とか考えていた自分があまりにも愚かだったことに気づかされて、ショックだったのです。
今振り返っても、当時の私にワンチャンはありませんでした。
このタイムが妥当でしょう。
よくても70分あたりです。
強い人たちと走ることが増えて、きついトレーニングを続けてるだけで自分も速くなったと勘違いしていたのです。
ひどい勘違いです。
その事実に気づかされて、大きなショックを受けたのです。
ああ、私は何も考えてなかった。
何も考えずに走っていただけだ。
これでは私は強くならない。
他の人のマネをしているだけではダメだ。
すべてを変えよう。
自分で考えよう。
必ずゴールドを取ってやる。
ここが私のターニングポイントでした。
4年目(2021-2022)
筧五郎さんのローラー教室をやめました。
イヤになったわけではなく、前述のように自分で考えようと決めたからです。
それまで私は56練に参加していれば勝手に強くなると思っていたのです。
甘えていたのです。
自分には何が足りないのか。
強い人たちとは何が違うのか。
そういうことを考えるようになりました。
まず練習ボリュームを増やすようにしました。
強い人は軒並み乗っています。
乗らなくても強くなる人もいるとは思いますが、ほとんどの強い人は圧倒的に乗っています。
レストなしで続けました。
家族イベント等でやむを得ない日以外は、なにがなんでも乗るようにしました。
ボリュームを稼ぐためにレストなんて取ってられないと思ったのです。
休んだほうがいいんじゃない?とよく心配してもらいましたが、やってみないとわからないでしょ?と強気で続けました。
(後述しますが、今の私はレスト推奨派です)
また峠のTTに取り組むようにしました。
目標が実走のレースである以上、峠のタイムを重視すべきだと考えたのです。
このあたりからFTPを意識しなくなりました。
FTPはいくつでもいいのです。
スバルラインを65分未満で走ることができるのなら、なんだっていいのですから。
そして富士ヒル以外のヒルクライムレースに出るようにしました。
実戦で経験を得て、レースにうまくなろうと思ったのです。
また、ローラーでの練習時にもレースを想定するようにしました。
低強度であろうと高強度であろうと、常にレースを想定します。
キツイときは前年の富士ヒルで千切れたところや、ゴールまで泣きそうになりながら登ったことを思い出すようにしました。
何のためにこのメニューをこなしているのか、というのを意識するようにしました。
2022年のハルヒルでは年代別入賞することができました。
(群馬テレビに取材され、100点満点の回答をする私(右端))
ヒルクライムで初めての入賞です。
それも大きな大会です。
多分に運もありましたが、強くなりつつあるというのを第三者に認定されたようで、とても自信がつきました。
そして2022年の富士ヒル。
試走は料金所スタートで66分台。
狙えるといえるタイムです。
しかし結果は65分39秒。
(偶発的に最高の四人トレインを形成して挑んだ2022富士ヒル)
わずか40秒でゴールドを逃しました。
悔しくはありましたが、初めて手ごたえを感じることができました。
強くなってる、とある意味本当に実感できた瞬間でした。
この一年の自分なりのトレーニングは間違ったなかったんだ、と思えてとても嬉しかったです。
5年目(2022-2023)
当初考えていた5か年計画の最終年です。
2022年の富士ヒル後に調子をガタっと落としてしまったので、それまでの習慣を見直して週一回のレストを必須にするようにしました。
成功体験に固執しすぎず、常に変化し続けることが大事です。
レスト不要、そんなふうに考えていた時期が私にもありました…というやつです。
トレーニングメニューは基本的に前年を踏襲しました。
前年からさらに食事に気を配るようにしました。
私のトレーニングメニューは特に変わったものではありません。
他人と差をつけられるのはトレーニング以外にあると考えています。
それが食事です。
身体はトレーニングによってダメージを受け、食事による栄養補給と、十分な休息で超回復するのです。
今の私はトレーニングよりも食事のほうが大事だと考えています。
しかしあくまで憶測ですが、人は食事にそこまで注目していません。
トレーニングメニューに注目する人は多いのですが、食事に注目する人はそれほど多くないといった印象を私は持っています。
その時々に脚光を浴びる「食材」や「取り方」に注目することはあっても、長期的スパンで注目されることがないように思います。
トレーニングと同じで、一度や二度の食材摂取でどうこうなることはありません。
長期的スパンで考える必要があります。
ここで他人と差をつけようと私は考えています。
(お弁当botと化したインスタアカウント)
そして、この春の峠TTや試走では、幸運にもとんでもなく強い人たちと走る機会を得ました。
今年の富士ヒル結果の一番の要因はこれだと思っています。
ここまでの数年に及ぶトレーニングの積み重ねで、私は潜在的には強くなっていたと思います。
急に強くなることなんてありません。
芽が出る前の、土の中で成長している植物のような状態です。
それが彼らとの邂逅で身体と脳に強い衝撃が入り、一気に目が覚めました。
この人たちについていくには、寝ている場合じゃねえ!というやつです。
そんなふうに自分を分析しています。
そして試走では望外のタイムを出すことができました。
あ、今年は取れるな、と確信しました。
それから悩みに悩んで目標をゴールドから年別優勝に切り替えました。
先のブログにも書きましたが、ゴールドを取った!という達成感は試走の時点で十分得られていたので、本番はより厳しい戦いを選択したのです。
そして結果は62分47秒。
年代別では3位でした。
以上のように、5か年計画で無事目標を達成できました。
ゴールドが取れたのはこれらすべてがあったからと言えます。
特に重要だったのは、悩んでも落ち込んでも調子を落としても、自分を信じ続けたことです。
トレーニングと休息のローテーションをひたすらを続けたことです。
そして考え続けたことです。
変わり続けたことです。
続けていれば誰でも取れる、とは言いませんし、やればできるとも言いません。
届かない人のほうが多いのですから。
それでもゴールドリングを取った人はすべからく続けている人です。
これは間違いないと思うのです。
にんにんサイクルさんの富士ヒル動画に出ました
7:50くらいから。
正確には出たのは「序盤だけ」なんですけどね…
この後、にんにんさんと数人が集団から抜け出て第三ウェーブの先頭とドッキングしたのですが、私はそれに乗れず、しばらくしてから三、四人でブリッジを仕掛けました。
三合目あたりでなんとか追いついて山岳スプリット区間まで粘りましたが、、、千切れちゃいましたね~。
うーん、残念。
でも序盤だけとはいえ、名前まで出してもらってうれしいですね!
にんにんさん、ありがとう!
来年は選抜にチャレンジされるのかな?
私はどうしよう…。
ちょっと迷ってます。
今シーズンのレースが終わったらゆっくり考えようかな。
無感情なゴールドリングと、目標設定に悩んだこと
今回の富士ヒルで、私の公式タイムは62:47、年代別では3位でした。
リザルト表を見ると2位とは1秒差だったようですが、2位も3位も同じです。
年代別優勝を狙っていた私にとっては、1位か、それ以外でした。
ほんの少し前までゴールドリングを取ることを悲願にしていましたが、すっかり変わってしまいました。
こんなことを書くと反感を買うかもしれませんが、ゴールドを取ったことに特別な感情はありません。
おめでとうと祝っていただいて大変ありがたいと感謝する反面、複雑な気持ちでした。
なぜなら、今回の私はゴールドリングが取れることは分かっていたからです。
試走の時点で分かってしまったのです。
「あ、取れる」と確信していました。
つまりゴールドについては、試走の時点で十分すぎる取得感を得られていたのです。
ただ、このまま65分未満を目標にしてレース本番を走るとなると、試走をなぞるだけになります。
それはそれでいいとは思います。
確認作業も大事です。
ですが、私は物足りなさを感じてました。
この調子の良さならもっと上を目指すべきじゃないのか。
生きるか死ぬかの、ヒリヒリするような走りがしたい。
しかし、それはゴールドトレインを組もうと話をしていた人たちを裏切るようなことにならないか。
傲慢に聞こえるかもしれませんが、一緒に走ったらおそらくペースが合わないだろうと、そう感じていました。
実力とかではなく、気持ちの問題です。調子の問題です。
私はいわゆる絶好調状態だったのです。
図に乗ってるとか、マウントを取ってるとかそういうことでもなく、ただただ冷静にそう感じて、おそらくそれは間違いなくて、どうせならみんな同じベストコンディションだったらいいのに、なんで調子を落としてんですか、なんでちゃんとレスト取らなかったんですか、なんで本気出さないんですか、あんなに言ったのに。
一緒に走りたかったのに。
そういうことをずっと考えていました。
、、、やはり傲慢になっていたのかもしれません。
レース後の今だから、こんなことを言えるのです。
それまで私は周りに「一緒にゴールド取りましょうね!」と話していましたが、ある時から「ついてきてくださいね」と冗談めかして言うようになりました。
予防線を張っていたのです。
実にいやらしいですね!
ただ、より上を目指すとなると大きなリスクがあります。
戦い敗れて轟沈して、65分を切れない可能性は十分にあります。
そして年齢による衰えがやってきて、来年以降はずるずるとゴールド取れずじまいということも十分にありえます。
今年はまずゴールドに専念して、来年勝負すればいいじゃないか。
いや、そんな悠長なことしている年齢か。
自分の限界を知りたいんじゃないのか。
本気を出して燃え尽きたいんじゃないのか。
、、、かなり悩んだ末に、真っ白な灰になることを選びました。
そして年別優勝を狙っていることを公言するようにしました。
逃げ道をなくしたかったのです。
周りの人たちは「こいつ突然何言いだしてんだ?」とドン引きしたと思います。
でも私なりにずっと考えていたことなんです。
そして結果は完敗したわけですが、こういった経緯もあって気分はとてもスッキリしているわけです。
真っ白な灰になれました。
大変満足しています。
最初から知り合いとトレインを組んで65分未満を目指してゴールしていたら、きっとこの上なく楽しかったでしょう。
極上の一時間を過ごせたはずです。
実際にそんな最高なトレインでゴールした人もいて、話を聞くと羨ましくてたまらない気持ちになります。
ただ、その極上の時間を捨ててまで、地獄のような1時間の中で本気を出したことは、きっと今後の糧になると思います。
糧にしないと、いけないのです。
富士ヒル 62:47 年代別3位
まずは当日朝、レース直前の私のツイートをご覧ください。
というように、年代別優勝を目指して挑みましたが、、、3位でした。
見事に完敗です。
帰りの車内で涙が出てしまうくらいに悔しいです。
ただ、宣言通りに攻めに攻めた結果なので、悔いはありません。
スッキリしてます。
まるでずっと高速道路で尿意に襲われ続けてギリギリ間に合わなかったときのような、晴れやかな気分です。
そんなわけで、優勝を目指して散っていった頻尿気味な47歳のレースレポートです。
おそらく記憶違いが多分にあるとは思いますが(耄碌?)、なにとぞご容赦の上、、、、レッツゴ!
スタート前
2時過ぎに起床。
(話は逸れますが今回の宿は最高でした。Takaさんありがとうございます)
おにぎりを食べてシャワー。
着替えをしつつおはぎを食べて、少し悩んで薄皮あんぱんをひとつ補給。
食べすぎを懸念しました。
4時半に駐車場入り。
動的ストレッチをしながらバナナとエナジーゼリー。
空気入れ。前後4.9。
前は気持ち低めに。
会場入りしてカフェインを摂りました。
いろんな方と挨拶をして、第三ウェーブでスタート。
前述の通り、私は年代別優勝を目指してました。
目標タイムは62分です。
以下は私のタイム表です。
これは最低限で、もう少し削らないと優勝は難しいだろうな、と思ってました。
実際は「もう少し」どころか「大幅に」削らないといけなかったわけですが、、、。
まあとにかくそんなわけで、パレードから近場に見える強い人を目で追いつつスタートラインを切りました。
スタート〜一合目
Youtubeのにんにんサイクルさんのトレインが見えていたので、様子見しつつ距離が離れないように気を配りました。
にんにんさんはプラチナを狙うことをYoutubeで公言されていたので、この人たちについていければ、、、と事前に考えてはいました。
ただ、プラチナ狙いのトレインはさすがに私には無理かな、と躊躇もしてました。
ですが、ここに至って優勝を目指しているのに怯んでなんていられません。
ここに乗らないと優勝はない!と自分に言い聞かせてトレインにジョイン。
一合目通過は15分ジャストだったと思います。
天気が良くて暑さを感じてました。
アームカバーつけない方がよかったかな、なんて思ってました。
二合目通過
24分あたりで通過。
目標タイム通りに進行していたので私にとっては望み通りでしたが、プラチナ狙いとしては遅いペースのはずです。
おそらくにんにんさんもそう思われてたはずで、このあたりか手前あたりで彼(含む数人)は集団から抜け出て、私たちより少し前にいた第三ウェーブの先頭集団(だと思う)にジョインしていました。
先頭集団から少し離れて私と数人の第二集団という構図です。
可能であれば先頭に追いつきたいのですが、おそらく先頭はプラチナ狙い。
ここからペースアップするだろうからちょっと無理かな、なんて感じながらトレインを回すこと数回、案外先頭との距離が離れてませんでした。
先頭集団もそれほど変わらないペースで走っているようでした。
そんな時に右から上がってきたロードロのジャージの方が
「前に追いつきたい感じですか?」
と聞くので
「できれば」
「行きましょう!」
と元気よくペースアップ。
ここでついていかない選択肢はありません。
私ともう一人赤色のジャージの人と3人(もう一人いたかな?)でブリッジをかけます。
「ペースどうすっか?」
とロードロの彼。
思わず「キツイよ!」と本音。
ハハッと笑いつつペースは維持のロードロ。強い。
五合目まで持たないかも、という恐怖と闘いながらブリッジを継続します。
三合目通過
もうかなり記憶があやふやですが、先頭に追いついたのは三合目通過前後だったと思います。
樹海台あたりではまだ先頭を追いかけていたのは覚えていて、ようやく追いついてからタイムを見ると35分あたりだったので、おそらく三合目は通過してるよな、と感じました。
先頭に追いついたのはいいのですが、脚も心肺もかなり使ってしまいました。
頼む、しばらくはペースを上げないでくれ、少し休ませてくれ、と強く思いました。
幸いそこまでペースが上がることはありませんでしたが、回復できるほどの強度ではありません。
千切れそうでしたが、なんとか大沢までは、と気持ちを繋ぎ止めました。
大沢通過
45分台だったと思います。
このあたりで強い寒さを感じました。
実際ガスっていて、視界もイマイチでした。
ついさっきまで暑さにアームカバーをつけたことを後悔していたのに、このときは二―ウォーマーをつけなかったことを後悔してました。
もう限界が近いが近いうえに、この寒さ。
悲壮感が一気に襲ってきました。
山岳スプリットのスタートラインを通過したか、しなかったか、そのあたりで後ろにパスのサインを出して最後尾につきました。
せめて中切れしてはいけない、という気持ちでした。
一気に千切れるのではなく、ジリジリと離れされていきました。
ちょっと踏めば追いつけそうな距離なのに、踏めませんでした。
少し時間をかけて完全に千切れました。
奥庭通過
ああ、ここまで粘っていればなあ、誰か一緒にいればもう少し速く走れるのになあとか思いながら奥庭を通過。
57分後半、だったと思います。
一つ目のトンネルを超えた後あたりで後方に二つの影が見えたので、ペースを落として合流しました。
脚がスカスカな状態でひとりで走るよりはマシです。
実際、ありがたかったです。
そしてそのままゴール。
手元で62分後半であったことを確認し、たぶん優勝はないだろうな、と感じました。
今回の富士ヒルはロケーションに恵まれていました。
天候も良く、路面はほぼドライ、風は西から3m。
近年稀にみる良コンディションのはずです。
私が優勝するために絶対に勝たなければいけないと考えていた人は、この状況なら単独でも私のこのタイムを超えてくるのは間違いない、と確信していました。
余韻に浸る間もなく、幾人かの人たちに声をかけてからそそくさと下山の第一ウェーブに向かいました。
午後から娘の運動会があるので、急いで帰る必要があったのです。
知り合いの結果を聞いて喜んだり悔しがったりする時間を断腸の思いで振り切ったおかげで、運動会には無事間に合いました。
優勝は逃しましたが、父親としての及第ラインは突破できました。
優勝するために足りなかったこと
実力、パワー、経験、才能、努力、機材。
これらは全部関係ない、と感じています。
覚悟と勇気です。
このふたつが私に足りてませんでした。
おそらくですが、優勝された方は私よりずっと前から一番を目指していたはずです。
少なくともエントリー時点では目指されていたはずです。
対して私は今年の富士ヒル試走1回目あたりでようやく意識し始めた程度です。
この差はすごく大きいです。
優勝するための意識と、ワンチャンあるかも…という意識では日々のトレーニングへの取り組みと効果は段違いです。
高みを本気で目指してる脳から伝達される信号で、身体はそれに従うべく成長し躍動するのです。
目標に達することが出来ず、惨敗するリスクはとても大きいです。
それらをはねのける勇気。
レース中に垂れてしまう恐怖と戦う勇気。
自分ならできると信じる勇気。
これが私には足りてませんでした。
まさに完敗です。
ただ、これなら自分でもできるな、という予感もあります。
ただ自分を信じるだけなのですから。
そして優勝を目指すと、覚悟すること。
そんなに難しくはないはずです。
富士ヒル前日、これまでの振り返り
さて富士ヒル本番を明日に控えまして、これまでの振り返りをしていこうと思います。
これまでのトレーニング
ハルヒルから一か月の間を空かずとなりますが、トレーニングとしてはSSTとクリスクロスをそれぞれ週一回、実走を一回、他は低強度をやってきました。
うーん、普通のトレーニングですね!
実走はスバルラインで試走をしました。
トレインでの試走と、単独での試走の両方が出来たのはよかったです。
単独では63分台を出せましたので、本番で単独走という状況になってもなんとかなる、というメンタルを手に入れられたのは非常に大きいです。
不安要素としては、ここ最近でレスト明けのSSTを失敗しているということがあります。
それまでしばらくの間SSTを失敗することがなかったのですが、スバルライン試走後の疲労のせいだとは思いますが、、、そろそろピークアウトが近いのかもしれません。
も、もう少しだけ持ってくれ!
機材
基本的にハルヒル時と同じ構成ですが、サドルだけ変えてます。
フルカーボンの軽量サドルです。
このインプレはまた後日やりたいと思います。
ボトルは一本、300mlほど入れようと思ってます。
雨ならノーボトルと考えていましたが、天気予報では晴れとなっていますので、乾き対策として念のため持っていこうと思います。
ダイエット
本日起床時で55.6kgでした。
腹筋と太ももの血管の浮き具合から、絞りも上々です。
ご飯をしっかり食べつつ体重を落とすのが上手くなってきたと思います。
もう少し落とせそうですが、それはまた別の機会に試してみようと思います。
目標
もちろんゴールド、、、はマストだと思ってます。
ですが、より高みを目指してみたい!という気持ちが強いです。
とても強いです。
勝ちたいです。
年代別のより高い順位を狙って走りたいです。
リスクはありますが、失敗したところで死ぬわけではありません。
どうせなら精一杯挑んで、思い切り失敗したいです。
その悔しさがまた私を強くしてくれるでしょう。
より強くなるためにチャレンジしたいと思います。
では皆さん、お互いにがんばりましょう!
おやすみなさい。
富士ヒル試走4回目 63:36
土曜。
またも機会に恵まれて試走に行くことができました。
ありがたや〜。
今日は単独TTです。
これまでの試走ではいずれもトレインありでした。
ソロでの今の自分の実力を試してみたかったのです。
ソロである程度走れれば安心できますしね!
目標タイムは料金所スタートで63分。
単独ゴールドを目指して、いざレッツゴー!
ゴール。
63:36。
なんとか及第点!といったところでしょうか。
できれば63分前半を出したいところでしたが、初めてのソロということもありますので、まあヨシ!とします。
ここで必要以上に自分を追い詰めても仕方がありませんしね!
よく頑張った!自分!えらい!と盛大に褒めることにします。
いくつかすぐに改善できそうなこともあったので、これらを本番に活かしたいと思います。
試走で頑張ったあとは補給(ランチ)です。
モリモリ食べて回復しよう!