Ride Beer Win !!

ロードバイクに乗って、ビール飲んで、勝つ!

富士ヒル 62:47 年代別3位

まずは当日朝、レース直前の私のツイートをご覧ください。

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というように、年代別優勝を目指して挑みましたが、、、3位でした。

見事に完敗です。

帰りの車内で涙が出てしまうくらいに悔しいです。

ただ、宣言通りに攻めに攻めた結果なので、悔いはありません。

スッキリしてます。

まるでずっと高速道路で尿意に襲われ続けてギリギリ間に合わなかったときのような、晴れやかな気分です。

そんなわけで、優勝を目指して散っていった頻尿気味な47歳のレースレポートです。

おそらく記憶違いが多分にあるとは思いますが(耄碌?)、なにとぞご容赦の上、、、、レッツゴ!

 

スタート前

2時過ぎに起床。

(話は逸れますが今回の宿は最高でした。Takaさんありがとうございます)

おにぎりを食べてシャワー。

着替えをしつつおはぎを食べて、少し悩んで薄皮あんぱんをひとつ補給。

食べすぎを懸念しました。

4時半に駐車場入り。

動的ストレッチをしながらバナナとエナジーゼリー。

空気入れ。前後4.9。

前は気持ち低めに。

会場入りしてカフェインを摂りました。

いろんな方と挨拶をして、第三ウェーブでスタート。

前述の通り、私は年代別優勝を目指してました。

目標タイムは62分です。

以下は私のタイム表です。

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これは最低限で、もう少し削らないと優勝は難しいだろうな、と思ってました。

実際は「もう少し」どころか「大幅に」削らないといけなかったわけですが、、、。

まあとにかくそんなわけで、パレードから近場に見える強い人を目で追いつつスタートラインを切りました。

 

スタート〜一合目

Youtubeのにんにんサイクルさんのトレインが見えていたので、様子見しつつ距離が離れないように気を配りました。

にんにんさんはプラチナを狙うことをYoutubeで公言されていたので、この人たちについていければ、、、と事前に考えてはいました。

ただ、プラチナ狙いのトレインはさすがに私には無理かな、と躊躇もしてました。

ですが、ここに至って優勝を目指しているのに怯んでなんていられません。

ここに乗らないと優勝はない!と自分に言い聞かせてトレインにジョイン。

一合目通過は15分ジャストだったと思います。

天気が良くて暑さを感じてました。

アームカバーつけない方がよかったかな、なんて思ってました。

 

二合目通過

24分あたりで通過。

目標タイム通りに進行していたので私にとっては望み通りでしたが、プラチナ狙いとしては遅いペースのはずです。

おそらくにんにんさんもそう思われてたはずで、このあたりか手前あたりで彼(含む数人)は集団から抜け出て、私たちより少し前にいた第三ウェーブの先頭集団(だと思う)にジョインしていました。

先頭集団から少し離れて私と数人の第二集団という構図です。

可能であれば先頭に追いつきたいのですが、おそらく先頭はプラチナ狙い。

ここからペースアップするだろうからちょっと無理かな、なんて感じながらトレインを回すこと数回、案外先頭との距離が離れてませんでした。

先頭集団もそれほど変わらないペースで走っているようでした。

そんな時に右から上がってきたロードロのジャージの方が

「前に追いつきたい感じですか?」

と聞くので

「できれば」

「行きましょう!」

と元気よくペースアップ。

ここでついていかない選択肢はありません。

私ともう一人赤色のジャージの人と3人(もう一人いたかな?)でブリッジをかけます。

「ペースどうすっか?」

とロードロの彼。

思わず「キツイよ!」と本音。

ハハッと笑いつつペースは維持のロードロ。強い。

五合目まで持たないかも、という恐怖と闘いながらブリッジを継続します。

 

三合目通過

もうかなり記憶があやふやですが、先頭に追いついたのは三合目通過前後だったと思います。

樹海台あたりではまだ先頭を追いかけていたのは覚えていて、ようやく追いついてからタイムを見ると35分あたりだったので、おそらく三合目は通過してるよな、と感じました。

先頭に追いついたのはいいのですが、脚も心肺もかなり使ってしまいました。

頼む、しばらくはペースを上げないでくれ、少し休ませてくれ、と強く思いました。

幸いそこまでペースが上がることはありませんでしたが、回復できるほどの強度ではありません。

千切れそうでしたが、なんとか大沢までは、と気持ちを繋ぎ止めました。

 

大沢通過

45分台だったと思います。

このあたりで強い寒さを感じました。

実際ガスっていて、視界もイマイチでした。

ついさっきまで暑さにアームカバーをつけたことを後悔していたのに、このときは二―ウォーマーをつけなかったことを後悔してました。

もう限界が近いが近いうえに、この寒さ。

悲壮感が一気に襲ってきました。

山岳スプリットのスタートラインを通過したか、しなかったか、そのあたりで後ろにパスのサインを出して最後尾につきました。

せめて中切れしてはいけない、という気持ちでした。

一気に千切れるのではなく、ジリジリと離れされていきました。

ちょっと踏めば追いつけそうな距離なのに、踏めませんでした。

少し時間をかけて完全に千切れました。

 

奥庭通過

ああ、ここまで粘っていればなあ、誰か一緒にいればもう少し速く走れるのになあとか思いながら奥庭を通過。

57分後半、だったと思います。

一つ目のトンネルを超えた後あたりで後方に二つの影が見えたので、ペースを落として合流しました。

脚がスカスカな状態でひとりで走るよりはマシです。

実際、ありがたかったです。

そしてそのままゴール。

手元で62分後半であったことを確認し、たぶん優勝はないだろうな、と感じました。

今回の富士ヒルはロケーションに恵まれていました。

天候も良く、路面はほぼドライ、風は西から3m。

近年稀にみる良コンディションのはずです。

私が優勝するために絶対に勝たなければいけないと考えていた人は、この状況なら単独でも私のこのタイムを超えてくるのは間違いない、と確信していました。

余韻に浸る間もなく、幾人かの人たちに声をかけてからそそくさと下山の第一ウェーブに向かいました。

午後から娘の運動会があるので、急いで帰る必要があったのです。

知り合いの結果を聞いて喜んだり悔しがったりする時間を断腸の思いで振り切ったおかげで、運動会には無事間に合いました。

優勝は逃しましたが、父親としての及第ラインは突破できました。

 

優勝するために足りなかったこと

実力、パワー、経験、才能、努力、機材。

これらは全部関係ない、と感じています。

覚悟と勇気です。

このふたつが私に足りてませんでした。

おそらくですが、優勝された方は私よりずっと前から一番を目指していたはずです。

少なくともエントリー時点では目指されていたはずです。

対して私は今年の富士ヒル試走1回目あたりでようやく意識し始めた程度です。

この差はすごく大きいです。

優勝するための意識と、ワンチャンあるかも…という意識では日々のトレーニングへの取り組みと効果は段違いです。

高みを本気で目指してる脳から伝達される信号で、身体はそれに従うべく成長し躍動するのです。

目標に達することが出来ず、惨敗するリスクはとても大きいです。

それらをはねのける勇気。

レース中に垂れてしまう恐怖と戦う勇気。

自分ならできると信じる勇気。

これが私には足りてませんでした。

まさに完敗です。

ただ、これなら自分でもできるな、という予感もあります。

ただ自分を信じるだけなのですから。

そして優勝を目指すと、覚悟すること。

そんなに難しくはないはずです。