乗鞍ヒルクライム 年代別7位 レースレポート
一般男子E(46-50歳)で7位でした。
では早速ですがレースレポートです!
スタート前
駐車場オープンと同時に現地入りし、レース時間まで補給食を食べたりアップオイルを塗ったり、トイレにいって最後の軽量化にいそしんだりとまったりと過ごしました。
ローラーで少しだけ脚を回しましたが、早朝から雨が降っていたため10分程度しかできませんでした。
スタート1時間前に会場に向かいました。
この頃には雨が止んでいました。
レース前の整列ではなるべく前に陣取ろうと心掛けました。
ここで先頭にいるような人たちは年代別入賞を狙っているはずなので、ここでできるであろうトレインに乗りたいと考えたからです。
今回は同じ年代に近い知り合いがいなかったので、野良トレイン狙いです。
なるべく前に…と考えてはいましたが、まさかのウェーブ先頭になってしまいました。
あれ?もっと位置取り合戦があるかと思っていたのに…、みんな後方スタート狙いなのかな?
とにかく、あたりを見回して強そうな人を探しました。
最近、なんとなく強そうな人の雰囲気が分かる気がしてきました。(気のせいです
隣の人がフロントシングルでステムにタイムスケジュールを貼っていて、速そうなオーラが出ていたので「何分目標ですか?」と聞くと
「65分切りです」
うわ、これは強い。
私は試走が72分だったので、なんとなく68分あたりを目安にしていました。
この人についていければ年代別入賞が見えてきますが、このところ調子が落ちていたのでかなり不安がありました。
うーん、どうしようかな…と悩みながら、あの人も身体が絞れていて強そう、この人もタイトワンピースが似合っていて速そう、なんてきょろきょろしながらスタートまでの時間を過ごしました。
レーススタート
7時50分、スタート。
先頭でスタートしましたが、すぐにフロントシングルの人を含めた数人が前に出てきたので、このパックに入りました。
私含めて6人くらいだったと思います。
私が強そうだなと感じた人はほぼここにいました。
ほら、ホントに分かるんですよ!(気のせいです
序盤はもっと大きなトレインになるかな、と思ってましたが、思いの外少人数でした。
それより後方からは誰もついてこなさそうでした。
つまりこのトレインを逃したらほぼ入賞はありません。
ええい、とにかく食らいついていこう、垂れたら垂れたでしょうがない!と腹を括りました。
序盤戦
あっという間に三本滝通過。
ここでこの日初めてサイコンを見ました。
17分台だったと思います。
私はレース序盤はほとんどサイコンを見ません。
タイムとかパワーといった数値より、とにかくいるべき集団に食らいつくことが大事だと思っているからです。
あと、密な集団にいるときに目線を切るのが怖いというのもあります。
その反面タイム管理が下手になるというデメリットはありますが…。
この時点では集団はまだ6人のままだったと思います。
思ったよりついていけてるな、と感じました。
また、時間の進みを早く感じていました。私はかなり集中できているとこの感覚があります。
調子悪いはずだったんだけどな…、レストが効いたのかな?
よし、こうなったら入賞を狙おう!とここで決めました。
中盤戦
三本滝以降で数度の中切れがあり、これにブリッジしたりしてるうちにいつの間にか3人だけのパックになってました。
私の他はフロントシングルの人と、オレンジ色?のワンピースジャージの人。
しばらくはなんとかついていきましたが、結局千切れてしまいました。
もうちょっと…、もうちょっとなんだけどなあ。
ここで30分くらいだったでしょうか。一人になってしまいました。
しばらくして後方から凄いスピードで2名やってきました。
すれ違いざまにゼッケンを見ると同じ色。同年代です。
先頭はEMUジャージ。
あ、この人。
同年代で連勝している方です。
めちゃくちゃ意識している人なので、ちょっと強さを体感してみようかなと後ろについてみましたが、ほんの数秒で諦めました。
あきらかに数段上の速さでした。
結局このお二人が年代別1位と2位となったはずです。(間違いでしたらすみません
3位以降と3分以上差をつけてるので、レベルが違いました。
そして再び一人旅になってしまい、ここでガタッとペースが落ちてしまいました。
こうなるとさっきまでの集中力はなくなり、人と競い合えなくなることで無意識に苦しくないペースに落とそうとしてしまいます。
集団からドロップした後の過ごし方、メンタルは今後の課題だと感じました。
後半戦
後ろから1名同じ年代の人がやってきました。S-WORKS乗りの方です。
確か最初の6人パックにいた方だと思います。
中盤あたりで千切れたと思っていたのに、いつの間にか私の後方少し離れたところにいました。
徐々に距離を詰められて前に出られました。
この人が猛追してきたのか、私が垂れたのか。
いずれにせよ、この人には食らいついていかないといけません。
この方が私の前に出た時点で、私は同じスタート組つまり年代別の6番目に位置していました。
フロントシングルの人、オレンジジャージの人、中盤で後ろからかっ飛んできた二人、今目の前にいるS-WORKS乗りの人、そして私。6番手です。
乗鞍は6位まで入賞です。
後方からスタートした人の中で私より速いタイムの人がいるかもしれませんし、私の順位カウントが間違ってる可能性もありますが、いずれにせよ6位入賞するには絶対この位置から離れるわけにはいかないのです。
終盤戦
S-WORKSの人は急勾配をダンシングで力押ししていくような力強い走りをしていました。
これがなかなか私にはキツくて、脚を削られる感覚がありました。
途中ペースを落とすところもあったので、アタックをかけようかと何度も考えましたが、こちらも相当脚がなくなっていて踏ん切りがつきません。
勇気がないですね。
垂れる恐怖に勝たないといけません。
ダラダラと時間だけが過ぎていきます。
最終盤で勝負をかけようと脚を貯めることにしましたが、あちらも同じことを考えていたようで、結果最後のスプリントで前に出られず力負けしてしまいました。
ゴール、結果
65:52。順位は7位でした。
私の順位カウントが間違っていたか、後方スタートで私より速い人がいたのかは分かりませんが、S-WORKSの人に負けてしまったことで惜しくも入賞を逃したことになりました。
(後日追記:S-WORKSの方は5位だったそうです、入賞おめでとうございます!)
悔しい気持ちはありますが、ヒリつくような競り合いができてとても楽しかったです。
本気の競争できる相手というのは得難いものです。
また、調子が落ちていると感じている中でもなんとかここまで仕上げてこれたのは、調整の仕方が悪くなかったということですので、嬉しいポイントです。
レース全体を振り返ると、序盤の戦いは良かったのですが後半からは弱気になってしまいました。
仕上がりに不安があったのがずっと尾を引いたと思うのですが、序盤で悪くない体調を感じることができていたのですから、もう少し踏んでいくべきでした。
富士ヒルでもそうでしたが、やはり自分を信じる力に欠けていると言わざるを得ません。
成功体験を積んでいけば、この辺りも養われるのでしょうか。
俺は強い!と思うことがこんなに難しいとは。
まだ先は長そうです。
以上です。
ではまた。