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佐藤 喬 「逃げ」2014年全日本選手権ロードレース

Zwift 60min Riders Choice

65min TSS54

今日はリカバリーライド。

 

さて、私はまあまあ読書が好きで、ロードバイクに乗るようになってからは自転車に関する小説も読むようになった。

 

そこで、最近読んだ中で特に面白かった本を紹介したい。

佐藤 喬 「逃げ」

 

内容紹介

2014年全日本選手権ロードレース。冷たい雨の中行われた当レースは、誰もが予想できない異例のレース展開となった。221.2km、5時間41分49秒にも及ぶ戦いの最中、主要チームと選手たちは何を考え、どう走っていたのか? メディアでは報じられなかった、選手たちの知られざる思惑とドラマを描くスポーツノンフィクション。
サイクルロードレースでは、常に「逃げ」集団(エスケープ)が見られる。逃げとは、大集団から少数に選手が飛び出し、先行することを目指す。
逃げ集団の多くは、自チームにエースを助ける「アシスト」選手と一か八かの逃げ切り勝利を狙う選手によって構成され、捕まる運命にある。しかし、2014年の全日本選手権ではメイン集団が逃げ切りを許してしまった。
本書では、主要選手への取材に基づき、逃げ集団とメイン集団の中でどのようなドラマが展開されていたかを描く。

 

 

これは面白かった!

 

2014年の全日本選手権を描いたノンフィクションで、登場人物もすべて実在の選手。今も現役の選手がゴロゴロ登場する。

 

私はロードバイクに乗っていて、低いカテゴリーではあるけどレースにも時々出ているのだが、(大変失礼な話であるが)自転車選手のことをよく知らない。

 

ペーター・サガンはすね毛をそらない、といったことを知っている程度だ。

 

当然、(失礼ながら)全日本選手権も知らなかった。

 

だけどこの本を読むにあたっては、逆にそれが良かった!

 

『ああ、レースが終わった、と清水は思った』とか

 

『踏み辞めた山本は後ろを見て愕然とした』とか

 

『増田はまだ、阿部が上りのたびに苦しんでいることを知らない』

 

といった具合に、各選手のレース中の心理状況を断言調に描写しているので、彼らが漫画かドラマの架空の人物かのように感じられ、感情移入しやすくかなり興奮して読むことができた。

ページも多くなく非常に読みやすいので、普段本を読まない人でもサクッと読めるはずだ。

 

また、これを読んだ後にYouTubeにアップされている実際の2014年全日本選手権レースの動画を見て、

 

あ!このアタックは小説のあの場面だな!

 

とか

 

この苦しそうな顔は演技だったのか!

 

といった具合にさらに楽しむことができた。

 


佐野淳哉、悲願の全日本ロード制覇!200Kmに及ぶ渾身の逃走劇!【シクロチャンネル】

 

そしてさらに、

 

優勝した佐野選手や、勝利を狙ってギラギラしてた山本選手とか、めちゃくちゃ格好いいなあ!どんな人なんだろう?

 

というミーハー気分で、彼らのツイッターを見たときの私の衝撃たるや…!

 

 

 

 

……さらに楽しめること間違いなし!!