私はツキイチ太郎失格です
先日グルメポタという名のマジキチライド(憤激)に参加してきました。
まあお誘いいただいた時点で「あ、これはそれなりの覚悟で行かなきゃ」とは思ってました。ポタなんていうのを真に受けるほど私はもう純真ではありません。
ちょっと休むだけだから!何もしないから!というホテル街でのやり取りを幾度も経験した大人の女と同じように、私もまた、ポタだから、回復走だからという言葉を信じて幾度も枕を濡らしてきたのです。これらの経験故にすぐに察することが出来るのです。
さて、そんなわけで貞操を死守する気概で挑んだライドでしたが、当然体力温存が重要になります。
この日は7人のグループライドだったので、誰のツキイ…垂直尾翼になろうか悩みどころでした。
うう〜ん、だれにしようかなあ。どこが一番楽ちんかなあ。迷っちゃうなあ〜。
おや、大きな背中!よし、今日の主翼はあなたに決めた!
エアロ効果の恩恵をより得たいのなら、自分より大きな人を風よ…主翼に選ぶべきです。尾翼より小さな主翼などあり得ません。これはライト兄弟が有人動力飛行を成功させた頃からの不変の物理体系なのです。
そんなわけで私はより体を小さくして主翼たる彼の後ろにツキイ…尾翼として役立とうとついていったのです。
まってー!おいてかないでー!
何ということでしょう。彼は尾翼を引きちぎって一人で行ってしまったのです。尾翼を捨て去る主翼などあっていいわけがありません。墜落不可避じゃないですか。
はっ、もしや彼は主翼ではなくロケットだったのでしょうか。私は見事ブースターとして切り離されてしまったというわけです。
くくっ、なんという卑劣な…!
しかし何たる失態。私は主翼の見極めを誤ってしまったのです。こんなことでは年間最優秀ツキイチ賞へのノミネートも危ういでしょう。
全国10万人のツキイチ太郎代表として失格です。
これは年内にリベンジをしなければなりません。絶対に引き離されない尾翼に、私はならなければいけないのです。