40歳超えてるのにロードバイクをガチでやってる愚かな人たちへ

私もそのうちの一人ですが、そんな皆さんに私から言いたいことがあります。ウソ偽りのない本音をぶちまけています。俺はガチじゃないとか、そういうのは今日だけはなしにして読んでいただけると嬉しいです。

なんでそんなにがんばってるんですか？

朝３時半に起きたけど昨日までの疲れが取れてなくてもうほんと眠くて二度寝したくてしたくてたまらないのに、あなたときたらもうZwiftやってるじゃないですか。いつ寝てるんです？あなたをBotじゃないかと疑ったのは一度や二度ではありません。月2000kmも乗るなんて普通じゃありません。峠の自己ベストを頻繁に更新しないでください。あなたのStravaのログを見ちゃうとサボれないじゃないですか。

もうやめましょうよ

え？そんなのお互い様？おまえもやってるだろですって？分かりました。もうこんなチキンレースはやめましょう。お互いにお互いを意識し合って練習量マウント取るなんて無意味です。いっしょにせーのでガチ勢を卒業しましょう。そして高齢者ゆるポタ会を発足して３倍以上出したら残り少ない髪の毛を抜くというルールを制定して津久井のゼブラコーヒーでクロワッサン食べながら、俺も若い時は、なんて昔話でマウントの取り合いをしましょう。俺はかつてヤビツで30分切ったことあるからね、いやそれ俺のツキイチだろなんていう中身のない楽しい会話をしましょう。そのほうが絶対幸せです。

え？信用できない？お前だけ抜け駆けして練習続けて強くなるつもりだろですって？その通りです。よく分かりましたね。

いい年ぶっこいて何やってんですか？

レースで落車して大ケガして家族に心配かけて、何やってんですか？富士ヒルで試走よりタイムが遅かったことにショックを受けて大泣きしたりして、バカじゃないですか？40超えて趣味で骨を折ったりレースで負けてワンワン泣いてほんとカッコ悪いです。本気でやるから泣くような悔しい思いをしてしまうんです。最初から本気出さなきゃいいじゃないですか。どうせもう歳なんだからと予防線張っておきましょうよ。やる気が出なければ出るまで休みましょう。毎晩ビールを飲みましょう。そうすれば負けたときのダメージは少なくて済みます。あー、本気出せばいけたかもなー、ってやつです。学生時代のように自分の可能性を疑ってダラダラと過ごしたほうが楽でいいに決まっています。部活で自分よりうまいやつを見て、あいつは特別なんだと、勝手にゾーニングをして安心してきたでしょう？同じことをまたやればいいんです。だってそうしないと本気出してダメだったら立ち直れないかもしれないじゃないですか！

お前も同じだろ？ですって？そうですよ！同じですよ！いけませんか？私も、あなたも！

一生に一度だけ、本気で挑んでみたいんです

別に誰かに勝ちたいわけじゃないんです。勝てればそれはそれでうれしいけど、そうじゃなくて、何か憧れてはいるけどどうにも届きそうもない目標があって、でももしかしたら行けるかもしれない、本気を出せばあるいは。そういうものに対して、全力で挑んでみたいんです。自分の限界を知りたいんです。その結果ダメでもいいんです。勝てなくても、届かなくてもいいんです。本当です。心の底からそう思ってます。本気で取り組んで、本気で挑んで、その結果を受け入れたいんです。燃え尽きたいんです。

そしたらきっと本当の老人になったとき、あのときの俺は本気だったなあ、と満足して逝けると思うんです。あのとき本気出しておけばよかったと後悔したくないだけです。

あなただって同じでしょう？もうそろそろ肉体の限界来ちゃうのかな？とか、峠の自己ベストをもう二年くらい更新できてないけど、もしかして…という言い知れぬ不安がぬぐえないでしょう？だから今やるしかないじゃないですか。常に全盛期が未来にあるような年齢ではないんです。残り時間は多くはありません。

でもその残り時間の間に全力出し切って燃え尽きることが出来れば、引退して、矢野口のクロスコーヒーであんバタートースト食べながら俺は白石で24分ギリ切ったことあるからね、いやそれお前ゴール手前でサイコン遠投してズルしてたよね？といったクソみたいな会話を楽しめると思うのです。

ね？あなたもきっと同じでしょう？だからもうちょっとだけがんばりましょう。恥ずかしいからあまり言いたくないけど、あなたのStravaのログはすごくいい刺激になっているんです。明日の朝いつものようにWatopiaで待ってます。本気の殺し合いをしましょう。