Ride Beer Win !!

ロードバイクに乗って、ビール飲んで、勝つ!

40歳でロードバイクのトレーニングを始めてしまった方々に捧げます

40歳を超えてからロードバイクにハマり、強くなるためトレーニングをしようととりあえずローラー台を買ったあなた。見よう見まねでジムでタバタトレーニンをしてみて挫折しかけているあなた。あなたはかつての私です。そんなあなたにささやかなアドバイスがあります。間違いのない真理を書いています。参考していただけると嬉しいです。

 

本当にやるんですか?

前にも言いましたよね?トレーニングなんてする必要ないんです。なぜトレーニングをしたいんですか?え?うっかり野生のゴリラガチ勢たちのグループライドに紛れ込んでしまって散々に千切れてとても情けない思いをしたから?彼らに近寄ってはいけないとあれほど言ったじゃないですか。彼らはゴリラなんです。言葉は通じないし力加減も出来ません。ゴリラと一緒に相撲を取る人がいますか?いないですよね?そういうことなんです。彼らが悪いわけではありません。無謀にもサファリパークで車から降りたあなたに非があるのです。

…ですが、お気持ちはよく分かります。私にもそういう経験があります。幾度となくゴリラに蹂躙されてきました。今日も殺されてきました。くやしい、追いつきたい、せめてついていきたいという気持ち。私は好きです。

しかしロードバイクレーニングという地獄の窯を開けてしまったら最後、「気持ちよく走る」ことはもう二度と出来なくなりますが、よろしいのですか?大袈裟でも脅しでもなんでもなく、紛れもない事実です。

いや、やっぱり楽しく走りたいですというあなた。あなたは正しいです。今すぐローラー台をメルカリに出品し、そのお金で子供や奥さんと銚子丸にお寿司を食べに行きましょう。本当の幸せがそこにあります。

いや、どうしても強くなりたいんだ、という愚かなあなた。あなたはかつての私です。ようこそ、無限地獄へ。

 

楽にはならない

よろしいですか?まず最初に知っていただきたいのは、トレーニングをしても楽にはなりません。あなたはきっと「あの峠をもう少し楽に走りたい」とか考えていることでしょう。トレーニングをすれば速くはなりますが、楽にはなりません。むしろより苦しい思いをすることになります。トレーニングなど言ってしまえば苦痛への順応です。「苦しい」のが限界であったのが「超苦しい」でもガマンして走れるようになるだけです。

以前56練で筧五郎さんに「速く登れば早く頂上に着くから、苦しい時間は短くなるぞ」と言われて「うん、なるほど、流石だなあ」と感心したというのはもちろんウソで「ああ、自転車に乗りすぎるとこうなってしまうんだなあ」とドラッグ中毒者となってしまった友人を見るような気持ちになったのを思い出します。

 

どうしたら強くなれるの?

それが分かれば苦労しねぇよ!と言いたいところですが、あくまで初心者の方に向けてアドバイスをするならば、とりあえず乗る。これです。これこそが最初のトレーニングとして絶対的なものです。

おそらくあなたは今、週に土日のどちらか一日だけ50kmくらい走ってカフェでコーヒー飲んでスイーツ食べて帰ってくる、それくらいの練習ボリュームではないでしょうか。そこから練習量を増やせられるのなら、内容はなんでもいいです。意気込んでインターバルなどの高強度をやってもいいでしょうけど、一回やったら「昨日キツイ練習したから今日はいいかな…?」となってしまうので、やらなくていいです。それより続けられる強度でなるべくたくさん走るのがいいです。続けられるのなら練習メニューはなんでもいいです。

ペダリングとか呼吸の仕方とか筋トレとか、そういうのはまだ考えなくていいです。それはもう少し先に考えましょう。子供に足し算を教えるのにいきなり微積は教えませんよね?それと同じです。それらをやっても構いはしませんが、それより今は自転車に乗る時間を増やしたほうがいいでしょう。ジムに行く時間があるなら自転車に乗りましょう。おそらくトレーニング初期は時間が作れなくて苦労するはずです。とにかく乗る時間を多くすることに注力しましょう。

継続が一番です。初老で衰え切ったあなたの身体をゆっくりリハビリしましょう。